救急搬送の後日、鮎斗君のお兄ちゃん久しぶりに来てくれたから早速ゲームをして遊んでくれました

鮎斗君
21世紀の森サッカーグランドからみたグリーンスタジアム
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北朝鮮がまた飛翔体を発射した、高速道路であおり運転を繰り返し相手に危害を加える映像が流れる、国際法を無視する国や相変わらず自分勝手な無法者がはびこる世の中で、せめて自分だけは人にやさしい生き方をしたいなあと思っている。

二度目の救急搬送

 

お父さんが二度目の救急搬送され即入院となった。朝いつものように透析に行く準備をしていた時、不整脈と心房細動から呼吸困難を起こし体調が著しく悪化した為救急車を呼ぶはめになったが、一過性の症状だったようで、病状は悪化せず体調もすぐに回復したので一晩だけの入院で済んだから救急搬送の翌日昼頃で帰宅することができた。帰宅は救急搬送だったから車がないのでお兄ちゃんに転落してクリニックまで迎えに来てもらうことにした。

 

家に到着すると鮎斗君は兄の顔を見て少し戸惑っている様子だ。お兄ちゃんが家に来るときはいつも、夕方から夜にかけての事が多いので、このお昼の時間帯にお兄ちゃんが来たので少しびっくりしている様子だ。

 

大好きなお兄ちゃんと久しぶりですゲームです

 

鮎斗君はお兄ちゃんが大好きだ。いつも家に来るとゲームをして遊んでくれるから嬉しいんだけど今この時間タイミングでお兄ちゃんが来るとは思っていなかったから少しびっくりしたようです。すごく嬉しいはずなんだけど鮎斗君自身の行動パターンが崩れてしまう事が困ってしまうと言うことらしい。それでも、しばらくすると緊張は解けて、柔和な顔つきになった。鮎斗君はもう既にゲームモードに入ったようだ。お兄ちゃんが「ゲームやるよ!」と誘うとすぐにベットでゲームのセッテイングに入った。お兄ちゃんとゲームが出来るのはもう半年ぶり位になるから、多分今日はゲーム三昧の一日になるだろうと予想していたが、そうでもなかった。一通り何種類かのカセットを差し替えて遊び終えるとそれでももう夕方になっていたから、そろそろいつもの買い物に出かける時間になっていたのだ。

 

鮎斗君の時間感覚

 

鮎斗君は特別な時間感覚を持っているようだ。時計は読めないと思うのだが、日の暮れ具合での微妙な明るさやテレビ番組のCMの入り具合、曜日ごとの番組の状況をよく知って絶妙な具合で様々なタイミングを計っているように思う。

 

鮎斗君はしきりに「あっ、あっ」とお兄ちゃんに向かって声をあげている。多分それは、”俺は買い物に行く時間だから、もうそろそろ帰ってくれ”と言っているようなのだ。お兄ちゃんがこのまま家にいると、買い物に行けないと思っているようだ。いつもの生活パターンを崩したくないのだ。以前、お兄ちゃんが遊びに来てくれた時も一通りゲームが終わると大体3時間ぐらいでお兄ちゃんは帰ってしまうのでその後はいつもの鮎斗君が一人で遊ぶモードになっていたので、今回もゲームが終わったからお兄ちゃんはもう帰るんだと思っているのだ。なのに、なかなか帰らないから「あっ、あっ」は”もう帰ってくれ”コールなのだ。

 

行動パターン厳守!

 

結局、一旦ゲームを中断して買い物に行くことになって、鮎斗君は車に乗り込むとお兄ちゃんも一緒に乗ってきたから、まだお兄ちゃんは帰らないで遊んでくれると理解したようだった。買い物から帰って夕食を済ませると早速またゲームモードに入った。以前にお兄ちゃんが来てくれていた頃の時間帯になっていたので鮎斗君にとってはこれがお兄ちゃんと遊ぶ本来のゲームモードのパターンなのだ。早速、これがお兄ちゃんとやる最初のゲームのように遊び始めた。

 

そしてまた、一通りのゲームがおわると自分からゲーム機を片付けて「あっ、あっ」と声をあげているのだ。3時間ほど経過していたので、そろそろ、帰ってくれといっているのだ。鮎斗君の生活パターンの中にお兄ちゃんが入ることで次の行動に移せないのが困ってしまうんです。お兄ちゃんにそのことを説明すると、お兄ちゃんは残念そうでしたが納得して帰ることになった。お父さんが「お兄ちゃんはバイバイだよ!」と声をかけると鮎斗君は少し神妙な、寂しそうな顔になった。ベットに仰向けになった鮎斗君は、これは初めての事だが「ヴァ、ヴァ」と繰り返し、同時にパーに開いた手のひらを小刻みに横に震わせた。そしてお兄ちゃんがハイタッチのポーズをするとお兄ちゃんの手のひらに鮎斗君の手のひらを軽く合わせてタッチした。今度は本当にお兄ちゃんは自分の家へ帰って行った。

 

先の見通しを付ける

 

鮎斗君の生活のすべてにはパターンがある。おおむねその工程を繰り返すことで先々起こるであろう事象を予測したり、期待することで自分自身で少しでも不安を取り除き先の見通しをつけることができるのだ。だから、お父さんはそのパターンを崩さないようにサポートする必要がある。ドライブに出るときなども、何通りかのコースを用意していて、この時間、この場所を通るとこの先どこに行くのか見通しがつけられるという具合だ。

 

まだ鮎斗君が小さかった頃は、この「見通しを付ける」術を知らなかったしお父さんもそのことに気づいていないから、思い通りにならないことがあるたびに、いつもパニックを起こしていた。言葉を持たないということで、どれほどもどかしく、どれほど辛く悲しい思いをしたかと思うと、お父さんも涙なくしては語れない。成長していくにつれて自分自身でパターンを作ることを自然と身に着けたのだ。「見通しを付ける」ことができるようになったから、いつのまにかパニックを起こすこともなくなっていった。お父さんもお母さんもそんな鮎斗君を優しく見守ってきたから、鮎斗君も柔和な性格の優しい人間に育ってくれたのだと自負している。何気ない毎日の暮らしの中でいつの間にか少しずつ出来ることが増えていく。そんな小さな発見がお父さんとお母さんの大きな喜びの瞬間になっている。

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