オブジェクト、メソッド、プロパティーの使い方
オブジェクトの概念は非常に難しく難解なものです。理論的な説明などは他のサイトで検索して調べてみましょう。ここでは初心者向けに、どうしても必要なものだけに絞ってざっくりとした説明にしています。まず、触ってみて、やってみて、面白さを知ってからもっと深く知りたくなるでしょう。
オブジェクト
エクセルのブックやシート、シートに配置されているセルなどVBAで操作する対象です。
オブジェクトにはその性格を表すプロパティとメソッドと呼ばれるものが備わってます。
つまりシートでありセルであり、エクセルそのものです。
プロパティー
オブジェクトの情報を取得したり設定したりするものです。
メソッド
オブジェクトに仕事をしてもらうための命令を与えるものになります。
最低限知っておいてほしい用語
- ワークブック
エクセルの本体を構成するオブジェトです
- ワークシート
ブックを構成する表の枠組みを持ったオブジェクトで複数のシートを配置できる。
- セル
シートを構成する表の一つ一つのマス目のオブジェクトです
- 変数 (変数)
プログラム中で使用する仮の入れ物です
- プロシージャ
プログラムの一連の動作を記述した塊りの単位です。subで始まってEnd subで終わります。終了後値を返しません。
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Sub プロシージャ名() . . . End Sub |
- 関数(関数)
プロシージャの中で一連の動作を行った結果の値を返す(持ち帰る)ことが出来るプロシージャです
- ダイアログ
何らかのメッセージを伝えたり、入力等を促すために開く小さなウインドウです。
- フォーム
ユーザーが自由に配置したボタンやラベル等のコントロールオブジェクトを通してプログラムの一連の動作をのきっかけを作ったり、その結果を表示したりします。
メソッド、プロパティを設定する
初回では、ワークシートのセルをチェンジしたとき「初めまして」とセルに書き込むプログラムを説明しました。今回は続いて今度は、そのチェンジの為にクリックしたセルから、2行下で3列右のセルに「またお会いしました」と表示するプログラムを書きます。
今度は、オブジェクトが持っているメソッドやプロパティに値をセットする具体的な方法をやってみます。
メッセージダイアログを表示する
もうちょっと、やってみましょう。
今度は上記の動作に続けて、単純なメッセージを表示するのをやってみます。同時に変数の使い方も少しやってみます。
上の文を書き上げたら、エクセルのシートに戻って、ここではD8をクリックします。結果はG10に「またお会いしました」と書かれると同時に小さなメッセージボックスが開きます。このボックスにはG10に書かれた文字列が表示されています。一番下にOKボタンがついているのでクリックするとボックスが閉じて消えます。
ちなみに、このボックスが閉じない内はエクセルの操作はできません。
今回の全コード
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 |
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range) 'ここに書いたプログラムコードはワークシートの選択したセルをチェンジしたとき処理が実行されます ' 'B列の8行目に「初めまして」と文字列を表示するコードです Range("b8") = "初めまして" Cells(9, 2) = "初めました" ActiveCell.Offset(2, 3) = "またお会いしました" '============================================================== 'strという文字列型の変数を宣言してセルに表示されている文字を格納します Dim str As String str = ActiveCell.Offset(2, 3).Value '====================================== 'メッセージダイアログを表示させます MsgBox str End Sub |
コメント
[…] 第二回、コードを書くにあたて基本的な用語を解説しました。そして具体的なコードの書き方もやってみました。メッセージ用のダイアログを表示させるのもやってみました. […]