折りなおし 鮎斗君のお父さんが小学生の頃、スケートで転んで骨折を放置したら新しい骨を折り直すという恐ろしい治療を受けた

病気のこと
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たまたま見つけた知恵袋での骨折治療の記事について

 

ー質問ー 2013/1/1201:22:18
整骨院で骨を折りなおしてつなぐ、と言われたのですが、そういった経験をされた方って、いらっしゃいますか。
中学生の子どもが右足首をバスケで痛め、て整形外科にかかり、レントゲンを撮り、捻挫と診断され、添え木をして固定しました。
3週間経ち、痛みや腫れがだんだん退いていったものの、まだ杖なしでは歩けず、3週間で治らないのはおかしいと知人に言われ、知人が息子もそこで骨折を治してもらったという整骨院に行ってきました。

ーベストアンサーに選ばれた回答ー 2013/1/1210:32:58
骨を折りなおして、つなぐ?
世界のどこを見渡してもそのような奇妙な治療法は存在しません。
単にその整骨師がデタラメなだけ。
はっきり言って、そこらへんのモグリのマッサージ師以下です。…

Yahoo知恵袋からの引用

 

2013年の随分古い内容でしたが、鮎斗君のお父さんが小学校の頃体験した骨折治療が、正にこの「折り直し」だった。

 

鮎斗君のお父さんが少年時代、冬になっ雪が積もると全校生徒が長靴を履き校庭に出て雪踏みをする。そして踏んだ雪の上に消防車がきて水を撒く。翌日には立派なスケートリンクが出来上がっているのだ。とある冬の放課後、校庭に作られたスケートリンクで遊んでいた時、不意に後ろからクラスメイトたちに呼び止められた。滑りながら後ろを振り向く。バランスを崩してスケート靴をはいた両足が交互に前方に跳ね上がる。体全体が背面落しになりながら後方へ倒れ込む。瞬時に、かばうように左腕が氷に着地し体を支えるが、その衝撃に左腕は耐えきれず「ボキッ」と鈍い音が体を通して全身に響いたように感じた。同時に強烈な痛みを覚えた。

 

なんとか痛みに耐えて帰宅したが、どうしてか覚えていないがその事を誰にも言わなかった。多分その頃の父親は「怖い」存在だったので”怒られる”と思ったのだろう。”ズキン、ズキン”と脳天に響く痛み、腫れ上がった腕を隠してひたすら我慢していたのは覚えている。一ヶ月ほど経つとすっかり痛みはとれて腫れも引いたので、誰にも言わずに治ってよかったと思っていた。

同級生の女生徒の父親は町立病院の院長

 

3ヶ月ほどすぎたある日近くに住む祖父がその左腕を見て「どうしたんだ!」と言って、事が明るみに出た。自分でも気が付かなかったが左腕の手首から肘までの間が大きく湾曲していたのだ。即、家から歩いて15分位の所にある町立病院へ連れて行かれた。お父さんと同じクラスの女生徒の父親が町立病院の院長先生なのは皆、知っていたので診察してくれた先生が院長だと言うことは最初からわかっていた。院長先生は鼻の下にいかにも院長という”ちょび髭”をつけていて、X線写真を見ながら言った。「骨折した部分がハの字に折れ曲がりそのままの状態で放置したため、折れた骨と骨の間に新しい骨が生えてくっついている。このまま放置するといずれ左腕は動かなくなる。」と、そして、すぐに治療が始められた。「折り直し」である。

馬の涙ほど大粒の涙を流す?

 

偶然体験した骨折事故と同じ状況を今度は治療として院長先生が骨の折り直しを行うのだ、しかも麻酔はしないのだと言う。そのほうが治りが早いらしい。恐怖で全身が凍りつく思いがした。そして説明を聞き終えると、治療は始められた。父さんと母さんは傍に立って聞いていたが、なにか言ったかは覚えていない。先生と別の先生が二人がかりで腕を掴み二人が互いに逆方向にねじりひねり始めた。きっと瞬間だったのだろうが、とてつもなく長い時間の悪夢が続いていると感じていた。そして、またしても「ボキッ」と、鈍い音と猛烈な痛みが全身を突き抜けた。後で聞いたのだが、馬のような大粒の涙を流していた、と言っていた。

 

これを書きながら当時を昨日の事のようにありありと思い出した。
やがて腕の湾曲は真っ直ぐになり、右手と同じ様に何の支障もなく動いているのはあの時の「折り直し」恐怖治療のおかげなんだと今でも納得しているし、院長先生にも感謝の思いなのだ。50数年前の事とは言え、治療として行われた「折り直し」は確かに存在したのである。
(現在もあるかは確認していない)

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