愛用の釣り竿は壁に張り付いて
あの大地震と大津波以来6年が過ぎてもまだ釣りに出かけることが出来ないのです。竿たちは壁に張り付いたままでホコリにまみれている。たまに港に出かけて堤防や磯を眺めているとぱらぱらと釣り人も出ているようになってきた。そろそろいきたいなあと思うこともあるけどまだまだ行けてない。魚介類の試験操業でとれるものも大抵のものは放射能検出は限界値以下となってきていて安全性は確保されてきているようだ。
放射能の危険性で行けないわけではない、あの大津波で犠牲になられた方や未だに見つかっていない沢山の人達のことを思うとたかが個人の魚釣りごときで楽しむ気にはなれないのだ。なにか後ろめたいものがあるのだ。5年や6年で心の痛みが癒えることはないのかもしれないけど、いつかきっと心から楽しむことができる日がくることを待ちながら、竿たちにはもう少し壁に張り付いていてもらう。
以下の魚拓は1980年代に釣った黒鯛やアイナメ達です












