尿路結石の激痛に見舞われた48年前の17歳の春。それは真っ赤な血尿から始まった。

病気
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尿路結石とは

痛みを伴う病気はいろいろありますが、胆石、すい炎、尿管結石の痛みは、「3大激痛」といわれ、中でも尿管結石は昔から、「七転八倒の苦しみ」と表現されるほどです。夜間や早朝に起きることが多く、通常、3~4時間持続します。

尿路結石の症状腎臓では水分以外に多くのものが濾過されますが、必要なものは再吸収され、残ったものが尿になります。この尿中に含まれるカルシウム・マグネシウム・尿酸などの成分が、腎杯や腎盂で結晶化し結石となります。多くの場合、結石は、腎臓の中にできます。結石は、腎臓にある間はほとんど痛みがありませんが、結石が腎臓から細い尿管へ下降すると、突然、疝痛発作と言われる激痛を発するようになります。これが、尿路結石の典型的症状で、いわゆる“のたうちまわる痛み”です。結石のある部位によって、腎結石・尿管結石・膀胱結石といいますが、総称して「尿路結石」ともいいます。

ーーー医療法人社団三聖会 三聖病院さんのホームページから引用ーーー

早朝突然に下腹部の激痛で目が覚めた。

 

文字通り、七転八倒の苦しみだった。48年前の17歳、自動車修理工場で働いていたときのことだ。当時は工場の社長宅の離れに下宿していた。その部屋は町から車で15分ほど行った山間にある古い木造の物置小屋の様な建物だった。6畳間とその脇に土間があって、裸電球が一個あるだけで、古い擦り切れた畳と畳の間から不気味なキノコが生えてきたり、ムカデやゲジゲジが頻繁に出てくる湿気の強い薄暗い不気味な部屋だった。

 

まだ夜が明けきらない薄暗い早朝だった。下腹部と腰のあたりに、ずしりと重い鈍痛で目が覚めた。その痛みは次第に強くなり終いには激痛になっていく、横になっても縦になっても激痛ははおさまらない、部屋中を転げ回っていた。まるで腰の上に臼を乗せて、力いっぱい杵を振り下ろして餅つきでもしているかのように、「ズズッシーン、ズズシーン」と腰骨の中に激痛が響き渡る感じだった。あまりうまい表現では無いかもしれないが、とにかく、このまま死んでしまうかもしれないとの恐怖を感じる激痛中の激痛だった。もう随分昔の話だが、その痛みの経験は今でも鮮明に思い出せる。

 

腰の上で餅つき

 

 

もう一時間くらいは過ぎただろうか、次第に痛みは激激痛から激痛に、そして鈍痛に変わって、生命の危機はなくなったと安心するも、鈍痛は押し寄せる波のように時折激痛に変わったりした。もうすっかり夜が明けて3,4時間が経っただろうか、病院へ行くことになったが、病院の待合室で順番を待っている間に、もう痛みはかなり弱まっていた。それでも診察の順番が来て先生に、この痛みのことを話すと、「尿路結石」という病気であることが判明した。先生に「血尿があったでしょう?」と言われた。そう言えばこの二三日前に出たオシッコが真っ赤だったことを思い出した。その時はちょっとギョッとしたが、別に痛みも無いし、体の不調もなかったので特に気にせずにいたのだった。それがこの前兆だったんだと、少し悔やんだ。その後、結石を溶かす薬が処方された。結石が尿管を通り過ぎの尿道から排出されれば痛みはなくなるとのことだった。先生は「ビールをたくさん飲んで、オシッコをたくさん出してください、そのうち石が出るでしょう」と言った。

 

ビールで押し流す

 

下腹部にはまだ弱い鈍痛が続いていたが、普通にしていられる程度で激痛ではなかった。翌日も仕事は休んで、昼間からビールをシコタマ飲み続けた。夕方、オシッコをしていると尿道を何か硬いものが転がりながら通過する違和感がした、と同時に「プツッ」という感じで石が飛び出したのがわかった。すると今まで続いていた、鈍痛が嘘のように「スッ」と消えた。全く痛みを感じなくなった。「結石が出たんだなぁ」と思った。ホッとした瞬間だった。

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