二度目の帯状疱疹は少し軽く済んだが、薬(バラシクロビル)の副作用がきつかった。頭がふらついて目をつむるとまぶたの裏に走馬灯のように大勢の亡霊のような影が通り過ぎていく

病気
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帯状疱疹とは

痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、この時に主に皮膚にでた発疹から神経を伝わって所属の後根神経節内にウイルスが潜伏するといわれております。後根神経節内に潜伏感染していたウイルスが何らかの誘因で、再活性化して発症するのが帯状疱疹です。誘因として過労や悪性腫瘍の合併を含めて宿主の免疫機能の低下、手術や放射線照射などがあげられます。ウイルスが再活性化されると神経節内で増殖し、知覚神経を通って表皮に達し、表皮細胞に感染しそこで更に増殖して、赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に出現します。他のヒトから感染して帯状疱疹になるわけではありません。

日本皮膚科学会様のホームページから引用

 

一度目の帯状疱疹

 

今から13年前のこと、最初に帯状疱疹になったのは平成18年(2006年)の1月だ。正月明けでドラム缶にたまっていた廃棄物の処理のため手作業で運び出す作業をしたあと、右の肩に強い張りと違和感を感じた。10kg程もある袋をいくつも持ち上げては運び出していたので、ただ単に、肩関節と筋肉の使い過ぎからくる疲労だろうと思って放置した。

 

当時、鮎斗君のお父さんは某大手給食会社のある事業所で勤務していた。(詳しくは、鮎斗君のお父さんのお仕事を参照)事業所では給食業務以外にその給食から出る残飯を肥料に作り変えるという機械の管理や運転も業務の一環として行っていた。当初は造園業者が定期的に、その肥料を引き取ってくれていたが、やがてあまりにも大量に作られる肥料の多さに持て余してしまい、引取られなくなってしまった。結果その肥料は廃棄物として燃やされることになった。一時的に保存しておいた廃棄物を運び出す作業が増えてしまったのだ。本業の給食業務で疲れ切ったあとに、時間外に行われる作業は、機械の保守管理に加えて、ことのほか本業以上に大変な作業で強いストレスを感じていた。

 

翌日になると、体温も38度以上あり体の節々が痛くなってだるさもあって、風邪でも引いたと思った。更に次の日になると体の右上半身に赤い斑点が出来始めた。最初は一つ、2つで少し痒かったが特に気にも止めないでいた。3日めになると、腰が重く骨の髄から痛みが湧き出すような強い痛みが、体全体に広がった。赤い斑点は右上半身に帯状にひろがって、水ぶくれ状になっていた。しばらくは横になって痛みに耐えていたが、痛みがひどくどうにも我慢できなくなり、どこの病院へ行ったら良いか分からなかったが、とにかく近くの内科医院へ駆け込んだ。

 

診断はすぐに付いた。先生は聴診器を当てるまもなく脇腹一帯に広がった発疹をみて「帯状疱疹」と診断した。あいにくその医院には、それに対応した薬の常備がなかったため、薬品会社から取り寄せるまで約2時間ほど待たされた。帯状疱疹は発疹が出来てから3日以内に薬を飲まないと後遺症の神経痛がでるらしい。ギリギリセーフのようだが、13年以上過ぎた今でも後遺症らしい症状は出ていないので今は安心している。
薬を飲み始めて、徐々に痛みとかゆみは治まり、5日ぐらいで発疹は消えて痛みも無くなった。

 

二度目の帯状疱疹

 

帯状疱疹の再発

帯状疱疹を発症した時は、体の中でしっかりと抗体が作られるため、直後に再発することはほぼありません。 ただし、数年が経過して加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下すると、再び水疱瘡(水痘)ウイルスの増殖力が強くなることがあります。かかった人のうち数%は再発するといわれています。

 

あれから約10年後、二度目の帯状疱疹になったのは平成28年(2016年)の7月のことだ。

透析導入から3年が経ったある時、頭痛と発熱で体がだるくなり、また風邪を引いてしまったと思った。背中の右肩の肩甲骨辺りに痒みとチクチクする痛みがあったので鏡で見ると、背中から脇腹一帯に発疹が出来ていた。”帯状疱疹かな” と思ったが、帯状疱疹は一回しかかからないと聞いていたし、前回なったときの様なひどい痛みはなかったので、でもちょっと心配だったので前回の時とは別の内科医院に行った。結果はやはり「帯状疱疹」だった。先生は「再発はよくあること」と言っていた。バラシクロビルが処方されたので、すぐに服用を始めた。翌日透析の日、回診したDr.にこの出来事を話すと、この薬(バラシクロビル)を見て「すぐに服用を中止するよう」に言われた。透析患者には副作用のリスクが高い薬だそうだ。副作用で幻覚や幻視が現れるような症状が出ることがあるそうだ。

 

そう言えば、昨晩から頭がふらついて自分の体でないような感覚があったり、寝るときに異様に頭が冴えてざわついて眠りが浅く、まぶたの裏に走馬灯のように延々と大勢の亡霊のような影が現れ通り過ぎては消えていく白黒の色のない不気味な映像が映し出される幻視のような感覚で、朝まで”うつら、うつら”していたのだった。
これ以外にも、まだ透析導入前、慢性閉塞性気管支疾患の治療中、医師から処方された”ジェニナック錠” の薬疹でアレルギー反応を起こし、10日間入院した経験がありその時病室の天井に映る幻視の様な症状を味わっていたのを思い出した。

 

薬を中止してからは、帯状疱疹の痛みが来るのではないかと少し怖かったが、徐々に幻視のような感覚は薄れ、頭のふらつきも取れ、自分の体をしっかり取り戻したと実感できた。やっぱり確かにあれは副作用だったんだ。薬は怖いなあと思った。

幻覚とは、

実際には存在しないものを見たり聞いたり感じたりする症状です。 なかでも実際には存在しないものが見える幻視は、レビー小体型認知症の方に初期の頃からよくみられる症状です。 見えるものは、子供、人、動物などが多く、動きや色を伴っていたり、いなかったりします。 死んだはずの配偶者や親せきが見える場合もあります。

 

その後、結局、二度目の帯状疱疹は特別ひどい痛みもなく発疹も次第に消えて軽い症状で回復した。

なんだか、次から次へといろんな病気に見舞われて、つくづく、歳を取るとはこういう事なのかと実感した出来事だった

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